黒服がキャストに伝える接客の仕方②
お店の接客方針
では次に、黒服側(お店側)の意向としてキャスト全員に伝えるべき接客の方針について説明します。
その前にまず、暇なお店の特徴を説明します。
暇なお店の特徴
暇な店の特徴を挙げると、「1名様が多い」「遅い時間帯の来店が多い」です。
なぜそうなるのか解説します。
例)お客様3名様(A氏、B氏、C氏)来られて、A氏は良いキャストが着いて満足し、B氏、C氏は女性が着かない時間があったり会話が面白くなく満足できなかった。場合。
後日。A氏がまたあの店行こうとB氏、C氏を誘う。B氏、C氏が断る→A氏だけご来店(1名様が多くなる要因)
後日。A氏がまたあの店行こうとB氏、C氏を誘う。B氏、C氏が嫌がる。B氏、C氏が行きたいお店に先に行く※多数というか大人数になるほど、みんなが行きたいお店を先に行く傾向があります。
→何件かはしごした後、A氏希望のお店に行く(遅い時間の来店)
勿論時間も遅いので人数も減るかもしれません。
これがお店が暇になる原因です。
・つまり良いお店は1件目に選ばれて1組あたり人数も多い。・暇なお店は2,3件目に選ばれて1組当たり人数が少ない。
さらに諸事情を言えば遅い時間混みだすので、キャストを残しておく必要があり人件費が上がります。
最初に3名様全員が満足していれば、1件目に選ばれる可能性は上がります。
それに例えば1日の動員が70名様だとして70組70名様はボーイがかなりバタバタします。
25組70名様の方がスムーズな営業ができます。
余談ですが、1名のお客様はクセが強かったり、口説きにきたり、おさわりしたり(全員ではないですが)比率が多く、
キャストの負担になり、テンションをさげてしまう可能性もあります。
つまり1組の満足度。【A氏100%、B氏20%、C氏30%】よりも【A氏80%、B氏80%、C氏80%】の方が
良いのです。付け回しもこれを意識しますが接客でカバーもできます。
ではどんな接客が必要なのか、それは
対策は1対1(マンツーマン)の接客にならない。です。
なるべく席全体で盛り上がるように伝えます。イメージとしてはスナック。スナックではお客様5人に対してキャストが1人というケースはザラにあります。
キャストは5人のうち1人の人とずっと話してては他の4人が面白くありません。5人全員楽しんでもらえるようにまんべんなく接客していきます。
キャバクラに話を戻しましょう。お客様2人に対してキャスト2人着いてマンツーマンの状態。横にいるお客様だけと話すよりも反対側のお客様にも話しかける方が
盛り上がるし会話途切れても反対側についてるキャストが話を振ってくれたり話題が多くなります。テーブル全体で会話をするイメージです。テーブルに4人いたら4人で会話をします。
女性が席抜けてマイナスになっても(反対側のお客様にキャストが着いてない(オンリー))カバーできます。これを意識づけます。
少し分かりやすく言うと、自分が着いてる隣のお客様とだけお話するだけではなく、対面のお客様、キャストを巻き込んで会話をするというイメージです。
・マンツーマンの接客に慣れてしまってると、反対側のお客様が1人ぼっちでもキャストが声をかける勇気が無く、見て見ぬふりをしがちです。
お客様片方が満足して片方が不満足になる原因です。
・指名の席なら尚更お連れ様を楽しませようとする意識が必要があります。組当たり人数が増える可能性もあり、来店頻度も増える可能性もあるのです。
(B氏とC氏は今日飲みにいけなさそうだから、俺もいつもなら行かないけどD氏が行きたがってるから連れて行こうか)→頻度up
又、自分の指名なのにお連れ様を楽しませる姿を見て、「仕事ができる」「会話を盛り上げてくれる」という意味でお連れ様だけで来店された時、指名を入れてくれるケースもあります。
勿論指名のお客様をほったらかす訳ではありません。只、指名のお客様は隣に座ってる場合が多いので少ない会話で親密性は上げやすいです。
反対側のお連れ様と話しながらも隣の指名のお客様の膝に手を置いて、ほったらかしてないよアピールもできますし。
ふとした瞬間に指名のお客様の目を見てほほ笑んだりボディタッチしたり。。
マンツーマンの人数ついてる場合もキャストの方が少ない人数の時もテーブル全体で会話することが大事なのです。
マンツーマンの接客だと盛り上がるよりかは、しっとりとした接客になりがちなので店内どよーんとした空気になります。
付け回しの際の気遣いも必要
キャストの気持ちとして1人が2、3人相手に接客するのはけっこう負担に感じます。
ですので席に着ける際に「最初の5分だけ2人相手に接客してほしい。5分後もう1人女性着けます」とか
席から抜けてきたら「さっきはありがとう。かなり助かったよ」と伝えます。
気遣いと言うか、事実です。複数相手に接客してほしかったのも事実。助かったのも事実。
只、声に出して伝えるのが大事です。言わないと伝わらず、キャストのモチベーションにも関わります。
キャストの気持ちになってみましょう。「〇番テーブルついて」と言われて着くとお客様3人、私1人。。
辛い。。頑張って話す。。他の女性来ない。。。いつまでこの状況?・・やっと女性きた。。助かった。。
→抜けて来て「じゃ、次〇番テーブルへ」
です。結果的に複数接客してた時間が5分だったとしても、長く感じたことでしょう。更にいつまで続くか分らない不安も感じます。
頑張って複数接客して、そこの頑張りは褒めて(評価)してほしかったなと思うかもしれません。
あらかじめの状況説明とお礼は必須です。
色々と文句を言うキャストは何を思ってるか伝えてくれるので対応しやすいですが、こういった不満を言えないキャストは
溜めて溜めて。。。言えないから黒服も気づかない。いきなり「辞めます」となるかもしれません。
黒服が「なんで?」と聞くことで更に「気づいてないんだ、この人は」と呆れられるかもしれません。
このケースでなくても付け回しでは本当によく見逃されてます、気遣いの1言。どんなに忙しくても「ありがとう」や「大丈夫だった?」
は聞けます。暇な日はもっと「さっきの席どうだった?」とも聞けます。
ですです。続きます
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